「鳩が嫌がるはずのグッズを設置したのに、全く効果がない…」「最初は効いていたのに、すぐに鳩が戻ってきた…」そんな経験はありませんか?鳩対策として様々な「鳩が嫌がるもの」が販売されていますが、残念ながら期待通りの効果が得られないケースも少なくありません。なぜ、鳩が嫌がるはずのものが効かないのでしょうか。その理由を探ってみましょう。最も大きな理由の一つが、鳩の「慣れ」です。鳩は非常に学習能力が高く、環境への適応力も持っています。最初は警戒していたキラキラ光るものや、奇妙な音、不快な匂いなども、それが自分に危害を加えないと分かると、次第に慣れてしまい、効果が薄れていきます。特に、動かない置物タイプの忌避グッズは、鳩が偽物であると学習するのに時間はかかりません。二つ目の理由は、鳩の「執着心」の強さです。鳩は一度安全で快適な場所だと認識すると、そこに強い執着心を示します。特に、巣を作ってしまった場合や、餌場が近くにある場合は、少々の嫌なことがあっても、その場所を諦めようとしません。多少不快な匂いがしても、足元が少し不安定でも、その場所が持つメリット(安全、餌、繁殖)の方が上回れば、鳩は居座り続けてしまうのです。三つ目に、設置方法や環境が不適切な場合があります。例えば、忌避スプレーの効果範囲が狭かったり、雨風ですぐに流れてしまったり。超音波装置の音が壁などに遮られて、鳩がいる場所に届いていなかったり。剣山やワイヤーを設置しても、わずかな隙間があって鳩が止まれてしまったり。防鳥ネットも、隙間なく設置しなければ、鳩はわずかな隙間からでも侵入してしまいます。製品自体の効果だけでなく、正しい設置と環境に合わせた選択が重要です。四つ目の理由として、根本的な原因が解決されていないことが挙げられます。鳩が寄り付く最大の理由は、そこに「餌がある」「安全な休憩・営巣場所がある」からです。ベランダにゴミを放置していたり、近くで誰かが餌付けをしていたりすれば、どんな忌避グッズを使っても鳩は集まってきてしまいます。また、室外機の裏やソーラーパネルの下など、巣作りに適した構造的な隙間がある場合も、根本的な対策が必要です。このように、「鳩が嫌がるもの」が効かない理由は様々です。効果が出ない場合は、その原因を探り、対策を見直すことが重要です。
鳩対策の落とし穴?嫌がるものが効かない理由